歯周外科治療とは

2019.07.10

歯周外科治療

歯周基本治療を行っても歯周ポケットが残存している場合には、歯周外科治療によって歯周ポケットの減少または除去が必要な場合があります。

歯周外科治療を行うには、十分なプラークコントロールが行われ、しかも術後も継続的に行われることが大切です。

プラークコントロールが不十分な場合には、歯周外科治療を行うべきではありません。

歯周外科治療の種類

歯周外科治療には次のようなものがあります。

歯周ポケット掻爬術

この手術は、歯周ポケット内壁の炎症病巣とプラーク付着、歯石沈着をしている汚染歯根面を徹底的に掻爬し、除去して歯根面の滑沢化により歯根面と歯肉壁面間に新しい付着をはかり、歯周ポケットを減少させます。

この手術法は比較的侵襲が少ないので、高齢者や合併症を有する症例にも適用が可能ですが、ポケット除去効果は不確実です。

新付着手術

この手術は、メスを用いたポケット掻爬術の1種です。

歯肉辺縁からポケット底へ向けて、メスを用いることによってポケット上皮および炎症組織を切除します。

そして汚染歯根面の歯石を除去し、スケーリングルートやプレーニングで滑沢にします。

歯肉弁を剥離しないため、汚染歯根面の徹底した除去が困難であり、骨縁下ポケットの掻爬が困難です。

歯肉切除術

この手術は、深いポケットの除去を目的として歯の組織の切除を行う方法です。

治療後の予測が立てやすく、手術が簡単でしかもポケットの除去が確実です。

歯肉剥離掻爬手術

この手術は、歯肉弁を剥離して直視下で不良肉芽を除去し、汚染歯根面のスケーリングやルートプレーニングを行い、さらに必要に応じて歯肉や異常な歯槽骨の形態を整え、歯肉弁を適切な位置に復位させ縫合し、再付着をはかる方法です。

フラップ手術に付加して行う手術には歯周組織再生療法があります。

リグロス

リグロスは歯周外科手術時に投与することにより、歯周組織再生誘導できることが明らかになっています。

ヒト型FG F-2(トラフェルミン)を主成分とするリグロスが世界初の歯周組織再生用サイトカイン製剤として臨床に応用されています。

リグロスは保険適用となっています

 

 

 

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