こんにちは。
今日は私が以前参加したフィリピンボランティアについて書きます。
皆さんはフィリピンへ行ったことはありますか?
私はこのボランティア以外では3回ほど訪れています。そのうち1回はコロナ前に短期留学をしに行っていました。
首都マニラから車で5〜6時間でいくことができるバギオという場所です。
山の方なので暑くもなく、気候も街も人も治安もとてもいい場所でした。フィリピン留学を考えている方はバギオも是非検討してみてください!
話が逸れましたね。。
さてフィリピンボランティアはコロナ以前は毎年2月に開催され、マニラのスラム街へ行き、物資をスラム街の人々に配り、歯科治療(抜歯と虫歯治療)を行います。
期間は4日間と短いのですが、それはとてもとても濃い経験でした。
我々歯科医以外に耳鼻科の医師、看護師、薬剤師、各地から集まった一般の方と高校生の総勢100人程で現地へ向かいます。(興味のある方はハローアルソン フィリピンボランティアで調べてみてください)
初めて行った時は衝撃を受けました。マニラ中心地は大きなホテル(カジノ付き)が何棟も、ビルもあり栄えているのですが少し外れると周りは、今にも壊れそうなとたん屋根のお家ばかり。
スラム街は家が密集しており、公共の電線を自分の家に引っ張って電気を盗んでいたり。。と日本では考えられないような風景を目の当たりにしました。
ここにはお金がないため必要な医療が受けられない方がたくさんいます。薬も買えません。日々生きるのに精一杯なのです。
虫歯を放置しておくと激しい痛みや最悪死に至る場合があるため、大きな虫歯は全部抜いていきます。それも日本では考えられないですよね。
なんでこんなに虫歯が多いのかというと、歯を磨いてないから。(当たり前ですが。。)
じゃあ歯ブラシ買えばいいじゃないかと思いますよね。
それが歯ブラシは高くて買えないのです。
お米の方が安いので、生きるためにそちらを選んでいるのです。
なので寄付を募って歯ブラシや未使用のタオル、石鹸など集めてそれを物資として配布しています。
現地の抜歯治療ですが、心に残っている症例があります。
6歳の女の子で、第一大臼歯(6歳臼歯)が虫歯でぼろぼろになっていました。本来であれば抜歯せず、保存を目指すところなのですが、ここではそういうわけにもいかず抜歯となりました。
歯周病で歯がぐらぐら揺れているわけではなく骨にがっしりと埋まっている歯です。
女の子は泣きながらも頑張って耐えてようやく抜けた歯を見て、笑顔を見せてくれました。
日本では当たり前にできることが、ここでは出来ない現実、貧困や不衛生な環境でも笑顔で過ごしている人々。
もっと自分に何かできることはあるのだろうかとこの活動中、自問自答していました。
コロナ後はまたボランティア活動に参加して、少しでも人の助けになれるよう力を尽くしていきたいです。
また日本の豊かさを忘れず、当たり前と思わず、日々精進したいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おそざわ歯科 訪問歯科診療
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