お子様の指しゃぶりはどうしていますか。
乳児期の指しゃぶり
生後2から4ヶ月頃には、ほとんどの子供に一過性の指しゃぶりが見られます。
この時期には、どの指と限らずしゃぶったり、拳のまましゃぶる子もいます。
4から5ヶ月頃からは、手や指ばかりでなく身の回りのものを何でも口に持っていき、なめ・しゃぶる[口遊び]が盛んになります。
このように、乳児期の指しゃぶりは発達的意義の大きいものですので、見守っていけば良いと思います。
4から5ヶ月ごろになったら、清潔で安全な玩具などを与えて、指以外のものをでの口遊びを充分やらせてあげてください。
幼児期前半の指しゃぶり
1〜2歳代
1歳半頃には、1人歩きで行動範囲が広がり、言葉によるコミニケーションも始まるため、子供が自発的に活動している場面での指しゃぶりは減ってきます。ただし、新しい体験をする機会も多くなるため、緊張や不安を沈めるための指しゃぶりの必要性が高まります。
まだ、生理的なしゃぶりの行為の延長ですので、あまり神経質にならずに子供の生活全体を温かく見守る姿勢が大切です。
その上で、外遊びの機会を増やしたり、おしゃべりやスキンシップを図ったりして指しゃぶりより楽しい時間を増やしてましょうあげましょう。
おしゃぶりを与えることで指しゃぶりをやめさせようと言うアプローチも考えられますが、子供の状況が変わらなければおしゃぶりも習癖化が見られ、2歳以降も常用すると咬合異常を生じやすくなります。
幼児期後半 の指しゃぶり 3〜5歳代
3歳を過ぎると、保育園や幼稚園での集団生活の体験により社会性が発達し、言葉による理解や表現力も深まります。遊びや周囲とのおしゃべりで手や口を使う機会が増え、活発な仲間遊びの中で指しゃぶりの頻度は自然に減少します。一方周囲の物事への興味が少なかったり、不安・緊張が強かったり、楽しく活動できる場が少ない子供では、指しゃぶりへの依存が高まって習癖化することもあります。
この時期まで続く指しゃぶりは親指しゃぶりが多く見られ歯列や咬合への影響が生じやすくなります。
4〜5歳になっても日中頻繁に指しゃぶりが見られる場合には、もう少し積極的な対応が必要になり、発達状況などを考慮しながら生活環境を整えることや周囲からの関わり方を工夫することで、子供が自らの力で乗り越えるのをサポートします。
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