硬い食べものは歯に良いでしょうか。
患者さんの中には、何歳になっても硬いものを食べると歯が丈夫になると思い込んでいる人が少なくないと思います。
食パンの耳やスルメや固いおせんべいやなどを好んで食べる方がいらっしゃいます。
その方のお口の中を拝見すると、歯がすり減っていたり、歯が破折してヒビが入っていたり、顎が痛かったりして、抜歯になるケースも少なからずあります。
よく噛んで食べること、硬いものを積極的に食べること、とは混同してはいけません。
たとえ、ご飯のような柔らかいものでも、よく噛んで唾液の分泌を促し、消化に役立てる事はとても良いことでありますが、よく噛むことと、長時間強く噛み続けることとは別問題であります。
硬い食物 ( 歯ごたえのあるもの、噛み切らないと食べられないもの)が歯に良いのはせいぜい成長期の数年間のみであります。
その時期を過ぎたら、硬い食物を強く噛む事は帰って歯にとっては脅威となります。
歯も体と同じでそれほど頑強にはできていません。
歯も疲れるのです。
硬いものを一切食べてはいけないと言うことではありません。
ただ食べる際にはくれぐれも注意してください。
噛んだ時にカキッとかガリッとか言う音のする時は特に要注意です。
これからは歯をいたわる気持ちが大切です。
これはすべての患者さんに当てはまるわけでは無いのですが、歯が力に負けてしまいそうな状態を気にかけて食事するように心がけましょう。
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