食べる機能の発達 (乳幼児編)

2019.02.26

摂食嚥下機能について

みなさんは、摂食嚥下というと老人を思い起こす方が多いと思います。

摂食嚥下の機能は、生後すぐから生育環境や食環境を通して、新たな機能を覚えながら発達していきます。

捕食機能獲得期

(離乳の開始  5〜6ヶ月ごろ)

食べものを上下口唇で口の中に取り込む動きを捕食と言います。

母乳、哺乳瓶を口を開けて摂取し、唇を閉じることによって栄養を摂取する事が、この時期から始まります。

押しつぶし機能獲得期

( 7〜8ヶ月ごろ)

形のある食物を口、舌の動きで形を変えることができるようになり、食物がつぶれる感覚を覚えます。

 

すりつぶし機能獲得期

(9〜11ヶ月ごろ)

舌と口蓋(上アゴ)で食物を押しつぶす働きは、同時にその圧でつぶせない物を分別することができるようになります。

この時期は奥歯の萌出の有無で、口腔機能は大きく異なります。

個人差もあり年齢によって丸呑み癖やさらには窒息事故を生じさせる危険性があります。

手と口の協調へ

1歳前後には手づかみ食べを経てスプーンなどの食具の使用が開始されます。

この動きは口の機能とての運動機能が協調することで営まれます。

わずか1年足らずの間に、乳児は乳汁だけではなく、固形物を飲み込む機能を獲得します。

この発達には口唇、顎や舌のコントロールが上手になることが重要であり、これらが協調運動することにより徐々にできるようになってきます。

 

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