開咬を知っていますか?

2019.04.26
  1. 開咬とは

舌が低い位置にあり、嚥下時や発音時に舌を前方に突出させるような癖がある場合、その舌に押された前歯部が舌の形態に合わせて離開して臼歯部のみが咬合接触するような開咬の状態になります。

このような状態では、噛み合わせる歯の数が少なくなるので、咬合した時の力は臼歯部に集中し過重負担が増大します。

前歯には接触がない為、力は臼歯部にかかります。

アゴを前に出した時、横に動かした時も臼歯部だけで誘導しますので、臼歯部の負担は増大します。

開咬のリスク

開咬では臼歯部の負担荷重があるため、歯周病が悪化することがあります。

臼歯部を前後にすり合わせるグラインディングが起こり、一部の臼歯に力が加わり歯周病を悪化させることが多くなります。

また、臼歯部に歯の破折が起こることもあります。

歯周病や歯の破折により、歯の数がどんどん少なくなって、治療が難しくなって来ます。

治療

歯周病の治療を行い、前歯を含めた歯列全体の咬合接触を与える事と、悪習癖を取り除くことが大切です。

被せ物によって前歯部を咬合接触させるか、矯正によって歯を移動させ接触させることが考えられます。

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