皆さんこんにちは。

今回は胃ろうなど経管栄養中の方の口腔ケアについて。

口から食べ物を摂取していなければ、歯を磨かなくても良いのでは？？と思う方もいるのではないでしょうか。

歯がなければ口の中掃除しなくても良いのでは？？とも。

それは違います。

必ず口腔内はきれいに保ちましょう。

歯がなくとも、食事を口からしてなくとも口の中にはたくさんの細菌が存在しています。

その細菌が誤って気管の中に入ると、誤嚥性肺炎に罹るリスクが非常に高くなるのです。

さて、口腔ケアの仕方ですが、歯がない人には舌ブラシやスポンジブラシを使用します。

水は滴らないよう、きちんと絞ってから使い、舌を優しく磨いて（拭いて）いきましょう。

その際、奥から舌先にかけて一方向に拭っていきます。必ず奥からですよ。（奥すぎると嘔吐反射を起こすのでそれも気をつけてください。）

舌先から拭ってしまうと、汚れが奥にいってしまうので注意が必要です。

続いて寝たきりで口を開けたまま寝ている方。

口の中が乾燥して、かぴかぴしている場合、口腔ジェルを使用します。

つけ過ぎるとそれが固まって逆に細菌の巣窟になりかねないので少量取ります。潤す程度ですね。

歯がある場合は歯ブラシと歯間ブラシを併用して磨いてください。ほとんどの寝たきりの方はうがいもできないと思います。

なので歯磨き粉はつけず、湿らせた歯ブラシや歯間ブラシ（これも水は切りましょう）を使って歯を磨いてあげてください。

口は全身につながっています。口腔内の状態が悪いと全身に影響していきますので、皆さんもお口の健康を大事にしてくださいね！

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