手用歯ブラシと電動歯ブラシとの効果の違いは
電動歯ブラシの始まり
電動歯ブラシは、1960年代前半に手用歯ブラシを十分に使いこなこなせない子供や高齢者、身体に障害のある方のために考案されました。
しかし今では、歯科医院だけではなく家電量販店などにも置かれるようになり、一般消費者を主要なターゲットにしています。
電動歯ブラシはブラシヘッドの形状はもちろん、メカニズムやと作動の仕方も様々です。
かつては前後運動する角型ヘッドタイプがほとんどでしたが、今では回転運動する丸型ヘッドタイプも含め、多種多様な音波歯ブラシ、超音波歯ブラシも販売されています。
音波歯ブラシ
ソニケア、オーラルビーなどの音波歯ブラシは最近至る所で見られます。
音波歯ブラシは毎分30,000回以上の超高速振動と振幅の組み合わせによって介在する唾液などの成分を激しく振動させ、それによってプラークを除去していきます。
音波歯ブラシといえども毛先を磨きたい場所にきちんと当てることができなければ、プラークの除去は難しくなります。
超音波歯ブラシ
超音波歯ブラシは本体から発信された1.6メガヘルツの高周波溶液の浸透が、音波歯ブラシと同様に唾液を介して伝搬し、歯面のバイオフィルムを分解飛散させます。
音波歯ブラシがキャビテーション効果で洗浄するのに対して超音波歯ブラシでは水の粒子そのものを大きく変化させ加速度エネルギーを与え、その力で洗浄作用を発揮させるという違いがあります。
超音波歯ブラシは、毛先の振幅がとても細かいため、電動歯ブラシや音波歯ブラシとは違い、毛先を歯面に当てて手用歯ブラシと同じように動かしてプラークを除去する必要があります。
手用歯ブラシとの比較
多くの患者さんは、電動歯ブラシを使うことで、歯磨きが上手にできるようになるといった期待を抱いています。
電動歯ブラシは、手用歯ブラシで丁寧に磨いた場合と比べ、プラーク除去効果にどの程度の差があるのでしょうか。
これまで、電動歯ブラシと手用歯ブラシとの比較研究は数数多くなされてきました。
研究の中には電動歯ブラシの有効性を示唆するものもあれば、清掃効果にはほとんど差がないとする報告もありました。
歯周治療における電動歯ブラシと手用歯ブラシの優越については次のような結論が導き出されました。
両者の間には大きな差は認められず、電動歯ブラシの方が優れていると言う、信頼できる論拠は得られなかった。
電動歯ブラシが有効な場合
時間短縮と労力軽減の点では大変優れた電動歯ブラシですが、実際は手用歯ブラシとの優劣はないと言われており、ほぼ同等に磨き残しが見られます。
しかし、障害のある方、介護を要する高齢者、歯ブラシが上手に使えない小児の患者さん矯正治療やインプラント治療を受けている方、歯肉退縮が見られる患者さんにとって、電動歯ブラシは大変有効が道具となりえます。
墨田 、押上、曳舟、鐘ヶ淵、文花、立花、八広周辺の方
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